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糖尿病(1)糖尿病改善に防風通聖散料合桂枝茯苓丸料加地黄・蘭草

患者 65歳の主婦。

初診日 平成12年8月24日。

既往歴 33歳時に卵巣嚢腫を手術。45歳時に胆石を手術。
49歳時に乳癌を手術。63歳児に右聴神経の良性腫瘍に罹患。
家族歴としては、祖母は糖尿病で死亡。母親は77歳で卵巣癌のため死去。

症状 主訴は、8年前に、前に記したように母親が亡くなり、その時から糖尿病に罹患。
同時に脂肪肝も指摘された。父親は当時85歳で健在であったが、8年後の93歳時に死亡。
去年の8月16日に検査を受けたところ、HbAic8.0%  空腹時血糖150mg/dl 食後1時間血糖311mg/dl 食後2時間血糖331mg/dl。
現在は合併症などはない。9月1日にインシュリンのテストをした。
医師により2種類の新薬を投与されている。
希望として、インシュリンの厄介にはなりたくない。
自覚症状として、肩こりと項背部の凝りがある。耳鳴りがとても酷い。
時々腹鳴がする。下肢が冷える。時にイライラしたり物忘れがあったりする。冷え性である。

健康状態 食欲は良好で、なんでも食べる。大便は便秘薬を飲んで毎日一行はある。
小便は普通に出るが、夜間は普通はトイレに行かないが、時には1回程トイレに行くこともある。
睡眠は普通にとれる。嗜好品はビールを毎日350mlを飲む。月経は手術の為49歳で閉。子供は4人。流産1回。
体格は小柄で、肥っている。血色は普通。
身長152cm。体重は53.8kg。腹証は血圧157/73mmHg。脈拍71。
診察した結果、漢方として糖尿病の改善に防風通聖散料合桂枝茯苓丸料加地黄・蘭草を投与して様子をみる事にした。

経過

9月7日
特別な変化は認められなかった
血圧128/67mmHg。脈拍70。
他医で8月16日に検査したところHbAic8.0%であった。
そこで同方を投与した。

10月8日
なんだか体が軽くなって来たようだ。
血圧117/74mmHg。脈拍74。
他医で検査したところHbAic7.6%であった。この為インシュリンは延期になった。
同方を投与。

11月29日
投薬のみ