東洋堂医院は、糖尿病、胃腸疾患、便秘、痔、肝臓疾患、アレルギー体質(花粉症、喘息、アトピー)、不妊症、婦人科疾患、にきび、皮膚疾患、リウマチ、各種癌、慢性疲労、
冷え性などでお悩みの方が(「患者層」を読む)、日本各地から来院される漢方専門の医院です。

HOME » 症例別臨床録 » アレルギー » 気管支喘息(11歳男児)

気管支喘息(11歳男児)

患者 11歳男児

初診日 平成7年10月29日

既往歴 3年前からアレルギー性の結膜炎、2年前より両足の湿疹

症状 主訴は、4歳の時から気管支喘息と診断を受け、自覚症状としては、咳嗽、喘鳴、鼻水があり、特に風邪と重なるとひどくなる。
医師からもらって新薬を1月~3月以外は毎日飲んでいる。
3日前も症状がひどかったので、点滴をしてもらった。
また、両足の膝下が赤く腫れた発疹が出て、痒くて掻いて潰してしまう。
この状態は1年間ずっと出ている。そして今の時期がひどい。
その他の自覚症状として、喘息発作時に頭痛が激しい。
喀痰もたくさん出る。唾液も多く出る。汗を非常にかきやすい。

健康状態 食欲は良好。なんでも食べる。大便は1日1回で普通便。小便は普通。
睡眠は普通。身長143cm、体重40kg。
このような状態であるから、病院関連の薬剤師が心配して当医院を紹介されて来院。
診察すると、脈診は沈を呈している。舌を診ると、乾燥して、白苔を認める。
腹証には特別な変化は認められない。体格は小さく、固太りである。
血色は土黄色で、皮膚の艶は中等度。血圧93/38、脈拍59。

経過

10月29日(来院時)
漢方として、小青竜加石膏湯を投与。

11月11日
鼻汁が減ってきた。

11月25日
新薬を半分に減らしている。敷布に血液がつかなくなる。

12月24日
昼間は大丈夫になるが、夜間は新薬を飲む。

(平成8年)1月21日
1月18日に感冒にかかり、呼吸困難を起こす。

2月24日
2月12日麻息苦しかった。

3月23日
感冒で少し喘息が出た。

4月30日
投薬。

5月25日
4月30日に少し苦しかった。5月29日~30日に修学旅行予定である。
そこで、同方と少青竜湯エキスを投与しておいた。

6月22日
6月1日~2日、6月17日に軽い喘息発作があった。

7月27日
7月8日~10日まで少しおかしかったが、喘息発作は起こらなかった。

8月24日
8月7日~8日に少し発作が出た。眼が痒いと訴える。
そこで、同方30日分と温清飲加連翹・天草を7日分投与しておいた。

9月21日
眼の痒みがなくなる。食欲が無くなってくる。喘息がひどくなる。
五虎二陳湯に転方した。

10月10日
具合が良い。

11月22日
喘息発作は1ヶ月間おこらなかった。

12月25日
8月7日~8日に少し発作が出た。眼が痒いと訴える。

8月24日
11月下旬、頭痛のため学校を休んだ。その晩少し喘鳴がした。

(平成9年)1月25日
1月1日に発作を起こした。

2月22日
全く具合が良くなる。