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患者 44歳女性
初診日 平成4年3月14日
既往歴 特になし。
症状 主訴は、昭和51年と54年に普通分娩で出産した。
子供は元気で、上は男の子で出産時体重は3100g、下は女の子で出産時体重は2670gと軽かった。
その後、離婚した主人の方に2人の子供を残してきた。しばらく独身でいたが縁あって再婚し、平成元年に妊娠したが、産婦人科医から「子供はお腹の中で育たないであろう」と言われ中絶した。
今の主人との間にとにかく子供が欲しい。
今、現在医者から「両方の卵主嚢腫」と診断を受けている。そのためか知らないが時々37度台の発熱がある。
体中がほてるが、直ぐに治る。その他の症状は生理の1週間ぐらい前に心窩部の痛みがある。背中が凝る。
上肢・下肢に非常に冷感がある。寒がりである。
健康状態 食欲は良好。大便は1日に1~2回で、軟便。小便は近い方で夜間に1回ほどトイレに起きる。
生理は順調。睡眠は普通に眠れる。帯下はない。
診察すると、脈診は沈で底力があまり感じられない。舌を見ると湿っているが苔はない。
腹証は血圧129/73 脈拍は66。

3月14日(来院時)
処方としては、当帰芍薬散科加附子を考えたが、小柴胡湯合桂枝茯苓丸科を投与して様子を見た。
3月28日
特別に変化は認められない。同方を投与。
4月12日
「大分良いようである」との報告。
5月7日・5月23日
投薬のみ。
6月13日
「日中、体中に熱感がある」と言うことであったので、大黄を加味しておいた。
その後、来院なし。
11月12日
「左右の卵巣が腫れているし、快便しない」とのこと。
そこで桂枝茯苓丸科加★★★?苡仁を投与。
11月21日
切羽詰まった顔で患者が診療室に入ってきた。
「産婦人科へ行ったところ、化膿機転があるから至急手術をしなくては危ない」という。
色々考えて手術を勧めたが「そんな事をしたら子供は出来ない」と言う。
説得を続けたが「決して先生を恨まないので薬を処方して下さい」とのこと。
意を決して大黄牡丹湯を投与して様子を見ることにした。
12月18日
大便が快通しない。と言うので同方に更に大黄を増量しておいた。
(平成5年)1月30日
投薬のみ。
ところがその後また来院しなかったので、忘れかけていたところ、 10月17日にひょっこりと患者が報告のみに来院した。 その話しによると「某大学病院の産婦人科で診てもらったところ、鶏卵大の卵巣嚢腫が無くなっていた」
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